ロミオは立ち止まり、大きく腕を挙げ、高く背伸びした。
冬から春にさしかかる季節の澄んだ空気を目一杯吸う。
「ロミオ、遅刻するわよ」
ビアンカがロミオの黒い上着を引っ張った。
「大丈夫さ。ビアンカもやってみれば? 気持ちいいから」
「・・・そう?」
少し照れた様子で、ビアンカが背伸びする。
その様子を眩しそうに見つめるロミオ。
若くして天に召された親友の面影をしのばせる少女・・・。
ロミオは固く心に誓った。
(絶対に勝つ!)
今日はアルフレド杯。
煙突掃除の少年たち『黒い兄弟』と、
地元の不良グループ『オオカミ団』が、
サッカーで雌雄を決するのだ。
to be continued
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